長距離フェリー 初体験
ponkotu40さんからいただいたお土産。
南部鉄器。
家族に見せたら「あ、岩手の南部鉄器だ!」と即座のリアクションがあった。
「え?よく知ってんね」と言ったら、「小学校の授業でやったじゃん」と言われた。
相変わらず物を知らない維水志であった。
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ポチっ、とひとつ、よろしくどーぞ。
温泉で疲れも癒され、さあ後は高速道路で八戸港へ向かうだけだ、と気合いを入れ直したにもかかわらず、ご丁寧にも激しい豪雨がそれをすべて洗い流してくれるのだった。
山から下りるから少しは晴れ間がのぞくかと思ったがとんでもなかった。
あのね、もうね、罰ゲームよ。
これまでは雨に打たれても、空を見上げれば遠くが明るくなっていて暫く耐えていれば小降りになったり晴れたりしていた。
なのに今回はそれがない。
終わりが見えないのだ。
そして雨脚はますます激しくなり、道路は川と化している箇所も。
そこを通るたんびに水の波が膝から下を直撃し、靴の中に侵入するのだ。
しかも温泉宿でビニール袋を履いてしまったがために余計に水の逃げ場がなくなっている。
地獄絵図・・・・・。
もう悲しくなってきたし、何よりも普段、雨の中じゃ絶対に走らないというponkotu40さんに申し訳ない気持ちまでもが湧き上がってくる。
いつ終わるかわからない雨攻撃に何とか心を折られないように耐えながら、最終休憩ポイントの田山PAに到着。
ふけの湯温泉から鹿角八幡平IC入口まで下道約30キロ、田山PAまで20キロ、このトータル50キロの間、とうとう雨がやむことはなかった。
この先、維水志は八戸道へ。ponkotu40さんはそのまま東北道で帰路に就く。
ここでお別れの挨拶だ。
お世話になりました。ホント、豪雨の中付き合わせてしまってすみませんでした。
けれど課題を残した分、きっとまたこの地を訪れましょう。
その時はまたよろしくお願いします。
トイレしかないこのPA。行程の最終確認をして出発だ。
それでも靴の中以外はなんら問題はない。積載も万全である。
ただナビはもうずっとジップロックに入れてバッグ内にある。
そこから10キロほどで分岐点がやってきた。
ponkotu40さん、お気をつけて。
維水志、八戸道へ。
ナビはないが、標識によると八戸までは60キロちょいである。
ここでようやくと雨が上がった。
雲間に晴れ間が見える。
よ、よかった。
時刻はまだ18時半ぐらい。乗船手続開始の20時半までまだあと2時間ある。
こ、このコースで本当によかった。
下道で久慈に向かっていたら心が折れていたのは間違いない。
これなら八戸港フェリーターミナルに入る前に1時間ほどの余裕ができそうだ。
ゆったりと食事ができるかも。
そーいや、ブログでいただいたコメントでなんか近くに市場があるって教えてもらったよな。
・・・・・なんだっけ・・・・?
三角市場・・・・?いや、なんか違う。
とれとれ市場?あ、そりゃ和歌山にあったやつだ。
う~む。
八戸ICを下りたらナビを取り出して調べよう。
い、いかん、残り20キロほどでFUELランプが点灯し始めた。
高速降りたらまずは給油だろう。
八戸ICを下りたのが19時。
これは後でETC利用紹介サービスで確認したから間違いない。便利なものだ。
さあて90分もあるぞ。
神奈川の自宅を出て15時間、ここまで800キロの行程を無事に済ませたことを考えると、
すげー順調だったんだじゃね?(*´ω`*)
雨以外は。
高速を降り、フェリー乗り場への案内も暫くは出ていたのでそのまま進む。
ちょっと分かりづらくなったとこでバイクを止めてナビを設置する。
ここでまたポツポツと雨が降り出した。
やっぱ一度ナビに頼るとナビなしでは怖くて進めなくなるのだ。
こうした制約時間がある場合にはなおさらだ。時間のロスがそのまま命取りになる。
ナビのジャンル別検索で先ほど思い出せなかった市場もすぐに発見できた。
八食センター、である。
(さっきのと全然違うし・・・)
19時半。
その日、3回目の給油を済ませて八食センターへ向かう。
なんだ?今通って来た道沿いじゃないか・・・。
気がつかなかったんか。
行ってみると、ほとんどがもう閉まっている。
・・・・・・・・。
に、日曜日・・・・だから?
一方、回転寿司らしき店舗は営業している。
え~いっ。もう面倒だ。
フェリーターミナルでなんか食えるだろ。
そこからはナビを頼りにスムーズにターミナルに到着。
本来はタクシー乗り場なのか、屋根付きのスペースがあったのでいったんそこへバイクを停める。
すでに他にもスクーターが停まっていた。
とりあえず先に手続をしてしまおう。
そこへスクーターの持ち主が登場。
神戸。
やはり気さくに話しかけてくださった。
北海道にはもう何度も行っているが、八戸からフェリーは初めてなんだそうだ。
いろいろと話してくださるのは有難いが、維水志、今それどころではないので申し訳ないけど途中でお茶を濁しながら手続きへと向かう。
乗船が始まるのは21時ぐらいからだそうだ。
そうと決まったらメシ!腹減った!
イカとろ丼?850円。
これから北海道で海鮮はたんまりいただけるのだろうけど、海の近くでかつ丼、というのも味気ないのでやっぱり海鮮にした。
イカがうめー。
無事八戸港到着の旨を関係者各位にメールでお知らせする。
時間に余裕があるんだけれど、そうは感じない。
やはりこれぐらいの余裕があって然りである。
先ほどの神戸のおっちゃん(と言ってもたぶん同じぐらいの年齢だろう)のところへ行っておしゃべりをする。
なんでも普段はハヤブサに乗ってるんだが、メンテ中で旅行に間に合わなかったんだそうだ。
ハヤブサ乗ってる人がスクーターで北海道に来るのか?ガセか?
と、一瞬疑ったが、着ているクシタニのジャケットとかバイクの装備とかを見ているとちゃんとした人なんだということが伺える。
やっぱ身なりは大事だよね。
そこ行くと、維水志のほうがよっぽど怪しいのである。
もし自分だったら、こんなへんなパッキングをしたやつに話しかけようとは思わないだろう。
間もなく乗船だ。
フェリー・・・、でかいなー。
バイクは・・・・、
4台?
あらま、少ない。
維水志は3台め。
乗船だっつうのに先頭のやつがのんきに写真なんか撮ってぐずぐずしてやがる。空気を読め。
前のやつのマフラー音がうるさい。えれー迷惑である。
まあこのようにこれからいろんな人と接する機会があるのだろう。
いちいち気にしていたら疲れるだけだ。
乗船。
荷物を降ろせだのなんなのとうるさいことは一切言われない。
雨に濡れた分、いろいろとパッキングしなおさないといけないのでドラムバッグと左サイドバッグ以外は船内に持ち込んだ。
ようやくこれでひと段落だ。
もうあとは寝るだけだわ。
着ている服をそこらじゅうにばらまいて、維水志、出航前に撃沈。
朝、4時前に目が覚める。
改めて室内を見まわす。
おー、いーじゃん。八戸フェリー!
乗船手続きのとき、カードキーをもらったんだが、それを見た時から期待できた。
荷物も安心して部屋に残していける。
一応、2段ベッドで二人まで利用可能だから、もしかして相部屋なんてことがあるのかと心配していたが取り越し苦労だったようだ。
こんな密な空間で見知らぬ人と二人だったら逆にプレッシャーがデカすぎるだろう。
電源コンセントもあるし、スリッパもある。机まである。
こりゃいーわ。
これが当たり前だと思ってしまったが、ちなみに帰りの太平洋フェリーのS寝台では上記の3つはすべてついてない。
トイレへ行くついでに船内を探索。
綺麗だよなー。
コンパクトでえーんでないか。
維水志が乗ったのは確かシルバーエイト号。
自販機が充実している。
オートレストランとはよく言ったものだ。
電子レンジやらお湯やら簡単な食器類が常備されている。
ちょっと小腹が減ったら十分にこれで満たせるだろう。
風呂もある。
利用時間が確か夜は23時まで、朝は4時半からだったかな?
制限があるということはその間、清掃もあるだろう。
その方が衛生的でよい。
一方、24時間入れる太平洋フェリーは衛生的にどーなんだろう?と後で比較して思った。
爆睡してしまったので利用はしなかったが、お湯に浸かることの効能を考えると入っておくべきだった。
ちゃんとロッカーもある。
こんなサービスまである。
いやぁ。初めて長距離フェリーに乗ったけれど、これなら隊長がフェリー好きであることも十分納得できる。
再び部屋に戻り、しばしウトウトとしていたがもう眠れない。
だって・・・・、
ほーら。
もう北海道が視界に入る位置まで来ているんだ。
始まるんだ。
2014、ガチョウ倶楽部、北海道ツーリングが。
1年、
待ったんだ。
この時を。
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