試乗ザ・アーカイブ~最終回・後編
ほんとの最終回だあ。
で、翌日、なにかもう心は完全にレガシィに傾いてしまっていたからあまり気乗りがしなかったがインプレッサAラインを試乗させてもらった。
加速がすげーんだろうな、と思ったらなんのこたないレガシィより遅く感じたのだった。
レスポンスが若干遅いと思ってディーラーに聞くと、なんでもターボの位置がレガシィと違って若干エンジンから遠いと言うのである。
レガシィはそのクレードルうーちゃらというシャシーの改良があってターボをエンジンの真下にレイアウトすることができ、その分レスポンスが速いのだという。
おう。
オレの感覚もまんざら間違っていないではないか。
こりゃコーナーじゃもちろん敵わんだろうが直線じゃレガシィのほうが速いってわけだ(現時点では)。
それにインプレッサのオートマで気合入れてもしょーがない気がするし、内装が輪にかけてちゃちい・・・。まるでおもちゃのようなのである。これは明らかに走り屋のクルマなのだ。
こうなったらやっぱりここは大人のレガシィを選ぶのが正解なんだろう、とこの試乗で心が固まった。
結論。オレはレガシィに乗る!
室内の広さ。落ち着いた大人の雰囲気。文句なしの加速性能。そして4WDによる高速安定性のすばらしさ。雨、雪でも安心して走れる安全性がすばらしい!
なによりもそのコストパフォーマンスだ。
同じ価格でこんだけの性能のクルマは他にない。ホンダのアコードワゴン、マツダのアテンザワゴン、トヨタのぷーたらワゴンにしろだ。
アウディのワゴンをはじめ外車になりゃその性能に近づくクルマやそれ以上のものはたくさんあるがどれも800万を越えるものになる。
すごいよスバルさん!
一発で惚れさせてくれるなんて!
かくして長きに渡る試乗荒らしは終わりを迎えたのである。
最初のRX-8から紆余曲折あって行き着いた先は予想もしなかったところになったのだった。
わかんないもんだ。
P.S.あれから9ヶ月が経過したがこの選択は正解だった。
すばらしいクルマ、の一言だ。