北北東に進路を取れ
これは、ブログで知り合ったバイク乗りのおやじたちが北海道で繰り広げる珍道中を綴った紀行である。
従って、ブログでありながら、ブログ的な文章形態をとらない。
読者の皆様には、その辺りを考慮して読んでいただけると楽しんでもらえるかもしれない。
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問題は自分の記憶が完結するまで残っているか、である。
否、これだけ楽しかった思い出をそう簡単に忘れられるはずはないだろう。
たとえこのネタが1~2ヵ月続こうが、絶対に覚えている自信がある。
前置きが長くなった。
では物語を始めよう。
6月29日(日) 3時半起床。
外に出る。
前夜まで降り続いた雨が今は一時的だが止んでいるようだ。
ありがたい。
どうやら端からカッパを着こんでの出発は回避できた。
3時50分。自宅を出発。
地元神奈川のとあるICから東名に乗る。
「今日、ここから青森の八戸港まで行くんだ。記念すべき第1歩なのだ」
と、感慨にふける間もなく雨が降り出した( ̄д ̄)
仕方あるまい。
天気予報では関東全域は雨。1週間前の予報では曇りだった東北も「雨時々止む」に変わっていた。
維水志の役割は本州に雨を置いてくることなのだ。
そのミッションはなんとか引き受けねばなるまい。
予定では新しく開通した圏央道の厚木PAで荷くずれチェックをする予定になっている。
そこで入念に準備した雨対策を完璧にしていこう。
時刻は4時を少し回ったところ。まだ閑散としている。
なんでも期間限定でいろんなご当地グルメが味わえるそうで、今はここであの勝浦担々麺が食べれるらしい。
さすがにまだ腹は減っていないし、そもそもまだ営業してないだろう。
維水志ローダー8。
ドラムバッグも、+αのバッグもうまい具合にフィットしたが、こうして写真で見るとでっかいなあ。
よくこれでバランスよく走れるもんだ。我ながら感心するわ。
左側には百均で買った、灯油容器に被せる用の袋を利用した。
これを作るのにハトメパンチが必要だったわけだ。
右側は元々シートバッグに付属の専用レインカバー。
ドラムバッグ内は、テントの下に敷くシートがてっぺんに来るように配置してある。
水を吸ってしまいそうなものはビニール袋の中にいれてあるのでこちらはカバーなしでも問題なかろう。
+αのバッグにはレインスーツ等の雨対策グッズ。
もう一つには着替えが入っているが、バイクカバーを買ったときに付属していた完全防水の袋の中に入れてある。
そのカッパを着こみ、グローブも完全防水のにチェンジ。
これでまあ完璧だわね。
ナビにはゴム手袋を。
夜の間はこれでもよく見える。
埼玉の陰謀で、いったん高速を降りて下道を走ることを余儀なくされる。その時に絶対必要なのだ。
これで安心。
さあ、再出発だ!
この前日に開通したばかりの相模原愛川IC~高尾山ICを通る。
ほとんどがトンネルだ。
前回と前々回のキャンプの時は、高尾山ICまで下道で行ったものだが、これが繋がってるのとそうでないのとでは雲泥の差が出る。
有難いことだ。
いずれ埼玉の陰謀が終われば簡単に東北道までアクセスできるようになるが、その日が待ち遠しいものだ。
トンネルを抜けるたんびに雨が激しくなってくるのだが、デイトナのライドミット完全防水グローブのお陰で手は暖かいは雨は痛くないはいいこと尽くめである。
こんなに雨の中走っても、まったく体が濡れない守られた感覚が楽しくて雨でもウキウキしちゃうのだ。
が、それも長くは続かなかった。
あれほど信頼していたライディングブーツ、シンテーゼ14の中に浸水が・・・・。
ここに至るまで、雨の日の出勤にはこのブーツを使用していたが、いつの日か靴下が濡れるようになってしまった。
いやな予感がしていたが、やはり完全に浸水している。
一気にテンションが下がった。
こんなことならマイハニーの助言を聞いておけばよかった。
「どうせ濡れるんだからシンテーゼは履かずに持って行って、古いシューズを代わりにして途中で捨てちゃえば?」
維水志的にはこれ以上積載は無理だと判断したのでアドバイスに従わなかったが、少々我慢して背中にでも背負っていけば、この先数日ぐちゅぐちゅで臭う靴に悩まされることはなかったのだ。
もう完全防水の靴なんてのは当てにはならぬ。
次回からはブーツカバー必至だろうよ。
さて、本編に戻ろう。
あれだけ順調に進んでいたのに桶川北本ICで下道に降ろされる。
ばんたび信号に捕まって余計にイラつく中、ナビのお陰で道に迷わずに次の白岡菖蒲ICに無事着けたが時間ロスは大きい。
厚木PAを出て以来、気合いの2時間半で朝7時に上河内SAに到着。
ようやく朝食だ。
かき揚げうどん。
ここで給油計画を立て再び出発だ。
予定ではあと100キロぐらい行けるかと思ったが、高速走行で120以上だと回転数が上がるためか意外と燃費が悪い。
航続距離250を超えたあたりからもう残りが僅かで、トータルでは280キロぐらいにしかならない。
FUELランプが点滅し出すとそれ以上は無理。苦い経験があるので即給油だ。
仕方なく50キロ先の那須高原SAで給油。
ここでは給油休憩のみで一気に福島松川PAへ。
着いた。時間は午前9時。
ここまで自宅から約350キロ。
も、もう5時間も経ってんのか。
目指す西根ICは・・・・・?
ま、まだあと300キロあんの?(*´ω`*)
絶望・・・・。
一方、あれだけ降っていた雨はここでは上がっていて、今日初めての太陽が拝めた。
いいぞ!
この調子で行こうじゃないか。
そう思ってカッパを脱いで出発すると再び雨にみまわれる。
もうこんなのの繰り返しである。
知らない間にレインカバーが破損。
ちぎれた紐の部分をゴムに絡ませて再利用だ。
雨が上がったらお役御免となるだろう。
先ほど、残りの距離に一瞬、絶望しかけたが、それを払拭してくれたのがあの人との待ち合わせだ。
そう。盛岡出張中の単身ライダーさんが紫波SAで、一足先に北海道に上陸する維水志を見送ってくれるというのだ。
あ、ありがたや・・・。
福島松川PAから気合いの100キロで長者原SAへ。待ち合わせ場所まであともう100キロだ。
ちょっと安心したのでここでは長めの休憩を入れる。
牛タンコロッケ。
うむ。牛タンの風味がちょっとしたかも。
ちょっとゆっくりしてしまい、50キロ先の前沢SAで本日2回目の給油をしたため、紫波SAで待っている単身ライダーさんを随分と待たせる羽目になってしまった。
例の如く、彼の待ち伏せ攻撃を無駄にさせてしまったのだった。
もっとも、今回、彼はクルマなので、背後から現れても気づかなかっただろう。
紫波SAに到着。
自宅から約600キロ。
時刻は12時半を回ったところ。
出発してからもう8時間が経過するのだ。
うん。やはり午前中に八幡平到着は無理。
カタナを探してPA内を見まわすがあるわけがない。
代わりにワイシャツ姿の単身さんが登場。
感動の対面だ。
まさかこんなところで会えるとは・・・・。
で、ここではまた晴れているのに、だ。
この時の単身さんの記事↓ ↓ ↓
http://japarider.blog57.fc2.com/blog-entry-583.html#comment
なんでこうも激しいかな・・・・。
しかもカッパ脱いじゃってるし・・・。
一方の単身さんはクルマに乗る前は晴れていた。
やはりこれは普段の行い、ということに尽きるのだろうか?
ここからponkotu40さんが待っている西根ICまでは40キロちょい。
車とバイクのランデブーで動画や写真を撮りながら楽しんだのだった。
つづく。
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