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アメリカ合州国

大学の時、アメリカ史の授業だったか、教授に勧められて読んだ本がある。

本田勝一の「アメリカ合州国」だ。

「衆」ではなく、「州」である。

一見、自由な文化の裏側にある闇の部分、人種差別問題を赤裸々に語った一冊。

ある意味、アメリカの自由さや華やかな部分に憧れて語学の道に進んだ維水志にとって、この本はカルチャーショック以外の何ものでもなかった。

奥様は魔女」は本当に面白かった。

こんなに笑えることってあんのか?こんなに楽しい国ってあんのか?と思ったくらい。

でも、ふと思い返してみれば、あの番組にアフリカ系アメリカ人(黒人)が出ていたことがあったろうか。

記憶にない。

セサミストリート」という子供向け番組があった。

確か、小学校時代に初めて見た。維水志が英語に興味を持つきっかけになった番組。

アーニーやらビッグバードやらクッキーモンスターやら、当時はまだ2か国語放送がなく、何を言ってんのかわからんのだけれど、とにかくマペットの動きが面白くて好んで見ていたものだ。

その頃から随分と、そうさな10年以上経ってふとテレビのチャンネルを付けたらまだやっていた。

「ああ、まだやってたんだ。懐かしいなあ」と久々に見たのだが、なんか違和感を覚えた。

出演している子供の肌の色が様々になっている。

維水志が見ていたころは、確か白人だけだったような・・・・・。

本田勝一の本を読んで以来30年余り。

オバマが大統領になり、状況は随分と改善されたかのように見える。

闇の部分も随分と薄れたのかと思いきや、白人警察官の起こす数々の不祥事を見るにつけ「ああ、基本は何も変わっとらんのだな。闇の根は相当深いんだろうな」と思わずにはいられない。

奴隷制度で栄えた国。

あそこは未だに北部と南部が違う国のような気がしてならない。

奴隷。

奴隷船に積まれて運ばれてくる。

逃げようと海に逃げる者がいれば見せしめで仲間が殺されたという。

狭い船室に無理矢理押し込むせいで不衛生になり、疫病が発生し船全体が全滅することもあったらしい。

何マイルも先からその異臭が漂ってくるのだそうだ。

無事に本土に着いたら着いたで早速セリにかけられる。

商品として売られてからは主人のために家畜同様に働かされる。

そこに自由はない。

自由を求め、命を懸けて北へと逃げ延びるものもいたが、そうでない者はどういう一生を過ごしたのだろう。

よい主人であれば奴隷として平穏に暮らすことが幸せだったろうか。

人権など主張することがなければ理不尽な扱いに苦悩することもなかったろうか。

そんなイメージがあるからか、実際に何度か訪れてはいるが、そのほとんどが北部である。

ただ高校時代の友人がテキサスの大学の研究室にいて、彼を訪れるのに一度だけテキサスに行ったことがあったか。

そん時ほど緊張したことはなかった。

土産屋に入るにしろ何にしろ、「こいつら日本人をどう思ってんだろ?」と思うと自然と顔がこわばったものだ。

けどまあそこはまさに人種のるつぼ。

実際、北部に行ったときは気さくな明るいイメージ通りのアメリカを堪能できた。

シアトルなんかとっても治安の良さを感じたし、人もフレンドリーだ。

セーフコフィールドでチケットを買うのに並んでいるだけで「ここは大阪か?」と思うぐらい気さくに話しかけられてお友達になったりもした。

いいなあ。

また行きたい。南部以外に。

一度も行っていないから次はハワイに行きたい。

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