維水志の西地方の記憶 その二
行っていない都道府県リサーチをしようと思っていたら、また昔の思い出を書きたくなってしまった。
そして気が付いたらシリーズ化になってしまっていた。
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前回の補足。
懇意にしていた元横浜在住の広島のご家族のお父さんに、鳥取の病院まで連れて行ったもらった話を書いた。
その中で、「夜中に出発して明け方に鳥取に着いた」と書きながら、ふと、なんでそうだったんだろう?と思った。
で、推測したんだが、きっと彼の限られた休日内でこのミッションを達成するにはそうするしかなかったんじゃないか、と。
当時はまだ週休二日制なんかじゃなかったはずだ。
そして病院が日曜休診なんてのは当たり前だったろう。
だとすると、わざわざ有給かなにかを取って連れて行ってくれたのかもしれない。
だとしたら、なんと有難いことだったろうか。
別に親戚であるわけでもない、赤の他人の子供を一か月預かり、しかも貴重な休みと費用を使ってそいつを遠い他県の病院まで連れて行ってくれる人なんて今どきいるかしら?
維水志だったら絶対に断るし、そもそも現代においてそんな厚かましいお願いを他人からされることもないだろう。
昭和にはそーゆー付き合いがきっとたくさんあったろう。
何故そんな懇意にしていたご家族と、今は音信不通になってしまったのかは不明である。
母ちゃんに聞けばきっとわかるかもしれないが、たぶん、大人の事情なんだろうねぇ。
維水志としては是非とも江田島に寄って彼らの元を訪れてみたい気持ちもあるが、もうそこには住んでいないかもしれない。
地図上で見ると、今は橋があるんだねぇ。
それとも昔からあったのかな。当時は確か、呉からフェリーで行き来していたと思うのだが。
コースに入れられるか、是非とも検討したい。
さて、では本日は、
「まだバイクで行ってない都道府県」
の第2・第3コースを中心に話を進めよう。
② 岡山、鳥取、兵庫、京都、滋賀、福井、(大阪)
③ 三重、奈良、和歌山、大阪、愛知
これを一緒くたにすんのは、旅行の思い出で語る際に都合がいいからである。
当然ながら、二回ぐらいに分けて記事にするのだ。
そして、ここで大変なことに気づいてしまった。
維水志が日本でまだ訪れていない県がここに一つ含まれているではないかいな。
三重県である。
え?本当にそうか?
まあ大阪方面に行くのに車や新幹線で通過しているのは間違いないが、伊勢志摩にも行ったことないんだっけ・・・?
全く記憶がない。自分のことなのに全く記憶がないってことは、たぶん正しいはず。
え~、伊勢志摩行ったことないんだぁ・・・、自分。
江戸時代でさえ、伊勢参りが流行ったってぇのに・・・。
そーいや、前々から行きたい、と言っていたのは確かなんで、それこそが一度も訪れていない証拠なんだろう。
江戸時代の人間に負けるわけにはいかん。ここはバイクでなくても必ず一度は訪れるぞ。
本題に入ろう。
まずは岡山県。
母ちゃんの生まれ故郷が津山である。
母ちゃんの両親、つまり維水志の母方の祖父母の出身地であるが、じいちゃんは戦死、ばあちゃんはまだ幼い娘を残し若くしてこの世を去った。
そんなこともあり、もう実家も先祖代々のお墓も整地されてそこにはないんだそう。
親戚らは皆、主に京都在住となっている。
特に血のつながりが濃い関係の人たち、例えば母ちゃんが預けられた叔母夫婦などは神奈川県在住のため、維水志には津山はほとんど縁がないのである。
けど維水志が幼少の時、両親に連れられてそこに墓参りに行った記憶がある。
確か、京都在住の親戚一同が集まって餅つきをしたんだ。
そしてその中にいたあるおじさんとその娘さんと一緒に、まだ雪が残る近くの山を散策したのだが、その娘さんが芸能人の松〇奈緒のお母さんだったと知った時は衝撃だった。
確かにテレビに出ている彼女の顔を見ると、母方の親族の面影がある。鼻がこう、すっとしている感じの・・・。
それがたぶん小学生の頃だったが、その後、中2の時、母ちゃんのいとこでありながら維水志と同い年の、横須賀在住のハム太郎くんと1週間だけその津山の実家にお世話になったことがある(中1が広島・江田島で、中2が岡山・津山だったんだ・・・)。
厠が離れにある昔の民家だよ。老夫婦にお世話になった。
川で釣りをしたり、後は何をして過ごしていたのかまるで覚えがないのだが、その期間に、急に耳を通して聞こえてくる自分の声が妙に低い変な音になるのを感じた。
風邪かな?と思ったのだが、それが声変わりだった、というのは家に帰ってから「あんた声どーしたの?」と母ちゃんに言われて初めてわかったのだった。
岡山県、それはすなわち維水志のルーツであり、声変わりをした場所でもある。
ああ、そう考えると、ここも是非訪れてみたいな。
何もないんだろうなぁ・・・。
でも、こんな風にバイクってのはさあ、そーゆーところでも訪れてみたいって気持ちにさせてくれる、なんつーか、いろんな可能性を秘めている乗り物なのだよ。
車じゃそうは思わない。
あと、牡蠣オコも絶対に食べたい!
あら、岡山だけで終わっちゃったよ。
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