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スキー教室

山形駅から蔵王温泉まで路線バスだ。片道980円。

 

予定では40分のはずだったが諸事情(詳細は後述の「外伝」で)で1時間近くかかってしまった。

 

それでも8時半に蔵王に着けたのは予定通りで問題ない。

 

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蔵王温泉バス停。

 

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きたあー。広い、広すぎるぜ、蔵王スキー場よ。

 

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夜行バスでは外の景色がわからなかったが、山形駅からここへ至るまでで雪の深さには十分に驚かされた。

 

それでも道路のクルマが走る部分に雪はなく、代わりに道路を覆うように高~い雪の壁ができていた。きっと除雪車の活躍なのだろう。これならクルマで来ることもできたかもしれない、と思った。

 

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しかし、さすがにこのあたりまで来ると路面の雪はたくさん残っているのだった。

 

レガシィスタッドレスならたぶんイケるはずなのだけれど、またいつ使うかわからないスタッドレスに約10万円も費やすのは無理というものだ。

 

途中、のんびりとコンビニに立ち寄ったりしてるせいでスキー教室の申し込みが終わった時点でほぼ9時になっていた。

 

スキー教室が始まる10時までにやることとしては

 

1.ホテルで荷物を預ける。

2.そこでレンタルスキー・ウェアの手続きをする。

3.着替える。

4.朝食をとる。

 

あと60分あれば十分に間に合う・・・

 

はずが、そこで気を抜いて定食屋でゆっくり朝食なんか食べちゃうもんだからスキー教室に5分ほど遅れる羽目になった。

 

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すぐにできるものを注文したはずが、レストランのマスターとおかみさんと悠長に世間話しなんかしてるもんで結局30分を費やしてしまった。

 

それにしても今回選んだ宿が便利でよかった。

 

たかみや瑠璃倶楽リゾートという。

 

横倉ゲレンデのすぐ近くにある。おまけに樹氷が見られる頂上駅に至るロープウェイ山麓線駅へも徒歩2分ほどで行ける。

 

スキー教室への遅刻が5分で済んだのもそのおかげだ。

 

 

ホテルのフロントに戻り、ウェアとスキーグッズのレンタルを大至急で注文すると、これまた5分ぐらいでレンタルショップのおじちゃん二人がサイズをそれぞれ2種類ずつ携えてやってきた。

 

まあレンタルだからデザインもくそもないわけだけだ。滑れりゃいー。

 

スキー靴の履き方すら覚えていない。過去二回の経験などなんの役にも立ってはいなかった。

 

あわてて着替えて荷物の整理をして慣れない靴でスキー教室会場へと向かった。

 

 

すでに先生が待っていて「いみなしさんですか?」と声をかけてくれた。落ち着いた雰囲気の中年の先生である。

 

どーやら生徒はオレたち二人しかいないようで「落ち着いてゆっくりと準備してください」と促してくれた。ありがたい。

 

※注:ここでは写真など撮っている余裕はないので写真はございません。

 

「リフトには乗れますか?」

 

という先生の質問に対し、即行で「まず、うまく歩けなくてリフトまでたどり着けません」と素直に言った。

 

かつてスキーをしたとき、後ろから人が迫ってんのにうまくリフト方向へ歩いていけず、すげープレッシャーを感じたのがトラウマになっているのは確かだ。

 

「なるほど。では横歩きからやりましょう」

 

と、初歩の初歩からの開始となった。

 

そしてちびっ子ゲレンデというところへ行って早速練習が始まる。

 

 

ダメね。

 

 

教えてもらうものの相変わらずうまく歩けない。

 

とにかくこれでリフトに乗るまでで足が疲れちゃってテンションが下がりまくるのだ。

 

まさかこのまま歩く練習だけしてるわけにもいかず、早々とハの字の練習へと移行した。

 

で、そのハの字もうまくいかなくて先生が少しキレ気味になってきた。

 

「力を入れない!」「怖がらない!」

 

とか言われるのだけれど、自分では力も入れてないし、怖がってもいない。

 

だが先生から見たらそう見えるのだ。なるほど、これが生徒に伝わらないってやつだ。だって本人はそう思ってないんだもの。

 

できない生徒ってのは辛いねー。

 

一方、マイハニーは優秀な生徒で注意をされるのはもっぱらオレだけだったような気がする。

 

 

ほめられないままリフトに乗って上にいくこととなった。時は止まってくれない。

 

今回、リフトには苦労せずに乗れるのだった。

 

次はターンの練習だ。

 

おそらくここまでが第1クールなのだろう。あとはひたすらターンしながらすべる練習を繰り返した。

 

 

さすが先生で、最後にほめることを忘れはしない。

 

「だんだんよくなってきましたよ」「そう!それでいーんだ」「だいぶ上達しましたね」

 

と、ついさっきまでキレ気味になってしまうほどダメだった生徒に対する言葉とは思えないほめ言葉をもらうようになった。

 

「まあどーせうわべだけだし」とも思ったが、自分でも気づかぬうちにきちんと止まれるようにはなっていたから不思議なものだ。

 

 

そんなこんなで2時間を越えるスキー教室も無事に終了した。

 

合計で3回リフトに乗ったか。そのうち1回はさらに上まで行ったのだった。

 

 

授業終了後、お昼を食べに戻る前に「1回だけリフトに乗ってからお昼にしようか」とオレからマイハニーに提案した。うわべだけだとわかっていても、ほめられるとやはり嬉しいものなのだろう。

 

それでさらに調子に乗ってすべってたらスピードがどんどん出てきてコントロールを失った。

 

 

スキー板がはずれるほど派手にすっころんだ。

 

ゴーグル、ストック、スキー板があちこちに吹き飛んだのでマイハニーに拾ってもらおうと上を見ると・・・

 

 

マイハニーもずっこけていた(笑)。

 

 

そんなこんなで無事に午前の日程を終了した。

 

疲れたけど、朝から蔵王にはいれたのはやはりよかった。

 

 

これからお昼を食べて一服し、午後は樹氷見学したあとゆっくり上から下ってくればよい。

 

そして余裕があったらナイタースキーをしてもよいではないか。

 

 

と、この時点ではそう思っていた。

 

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~外伝~ 山形駅の通勤バス事情

 

夜行バスは山形駅ターミナル手前に停車した。

 

次のバスは駅ターミナル内の3番乗り場から出る「蔵王温泉」行きである。

 

乗り換え時間が15分しかなくて間に合うか不安があったがこれならだいじょぶだ。

 

 

行くと、すでにバスが来ていて乗車が始まっていた。

 

するとバス停にはすでに列が・・・。

 

平日に温泉地へ向かうバスなんて余裕で座っていけるとふんでいたが、とんでもなかった。

 

終点まで40分かかるらしいので立ったままではきつい。

 

マイハニーとは別々になったがなんとか座ることはできた。

 

 

しかし、路線バスなのにタイプとしてはいわゆる観光バスだ。補助席のついているあれだ。だから通路に立てる人は1列が限界である。

 

そこで、着座したのはいーもののオレのコロコロが完全に通路を塞ぐ形になってしまっている。これ以上人が乗ってきたらあんなでかいのを膝に抱えざるを得なくなってしまうのだった。

 

だが込み合う原因が学生だったので、すぐに降りるだろうからだいじょぶだと思った。

 

 

ところが駅から3つ目ぐらいのバス停でこれ以上人が乗られなくなったみたいで、バスの運ちゃんの車内アナウンスが響いた。

 

「はい、もっと奥に詰めてください。詰められないなら学生さんは降りてください。後ろから赤いバスが来ているので、降りてそっちへ乗り換えてください」

 

というのだった。

 

とりあえずオレは「ホントは学生はこのバスを使っちゃいけないんじゃないの?」と思いながら、完全に一人分のスペースを使ってるコロコロを強引に膝の上に乗せたのだった。

 

このアナウンスで乗客の大半を占めている学生がぞろぞろと降りていくのだろうと思ったがそうではなかった。まるで降りる気配がない。

 

さらに車内アナウンスが続く。

 

「温泉地まで行く人を優先してください。途中で降りる人は乗り換えてください」

 

それに対し「降りまーす」と3,4名の乗客が後ろのほうから狭い車内をかき分けて降りていった。

 

 

うーむ。だとすると、こいつらは蔵王温泉にある高校に通ってんのか?と当然そう思った。

 

 

すると次のバス停であろうことか、ほとんどの学生が降車していった。

 

「今日、先生は誰が来てる?」「○○先生だったらやだなー。」「いや、今日はいない」

 

とかそんな会話をしながら何食わぬ顔で降りていったのだった。

 

 

素行でその学校のよしあしを判断してはいけないのだろうけど、長年の経験からいってもそれが比例しているのは否めない。程度が低い学校ほど生徒の素行が悪い率は高い。

 

学園ドラマで補導された生徒に対し警察官が「お前ら○○高校の生徒かよ、はーん、どーりでな」的な発言をするが実際そうだから仕方がないのである。割合が高い、というだけで「全員が悪い」と言っているのではもちろんないのだが・・・。

 

一般客や観光客の迷惑になっているのは明らかなのに、ほんの4つか5つめのバス停だからいーや、ということなのだろう。

 

しっかし、学校側できちんと生徒に指導してないのかね。観光バス型のバスに乗ってはいけない、と。

 

とにかくしょっぱなから山形県民は温かいよー」とか「純朴な田舎の学生」とかいったイメージがボロボロと崩れていきそうになったが、「いーや、これはどこにでもいる一部のオッペケペーをたまたま見てしまっただけなのだから」と自分に言い聞かせ、それ以上偏見をもたないようにと心がけたのだった。

 

その後、バスは確実にすき始め、蔵王温泉に着くころには乗客は10名にも満たないほどであった。

 

                        『外伝』 完