大型バイクに乗ってみて思うこと
なんだかんだで5種類の大型バイクに乗った。
もちろん一番印象に残っているのはやはり300キロ以上使わせてもらえた「むるてぃーーーーー!すとらあーーーだ!」、だろう。
そして、そんだけ長く乗っただけに、後で乗った自分のバイクとの差に驚かざるを得なかった。
それは、中型はダメだ、ということではない。
逆に「中型ってなんてすばらしいんだ!!」と、その良さを改めて発見したのである。
自分のバイクに戻ったときにゃ、さすがに大型と比べてのボディの小ささとトルクのか細さに少なからず戸惑ったものだ。
だが、1キロも走らないうちに体の感覚が戻ってきた。さすがに自分の愛車である。
すでに混み始めた道路も何でもない。なんたって原付並みの、いや、原付以上の安定感ですり抜け可能なのがNinja400Rである。
スムーズに、まさに忍者のごとくすり抜け、すぐに東名横浜インターから高速道路へ。
そして速い!
そして静か!
5千回転以上の影丸のサウンドは「キーーーーーン」という感じでまるで違う。
加速するにゃ、ギアを一段落とさなけりゃならないのはもちろんだが、フツーのクルマよりは断然速く、高速の波に自然に流れていけるのである。
アクセルを臆することなく開けられるこの開放感は中型ならではだろう。
「これ、よくできているよなあ・・・」
そう実感できる。
そして防風だが、悪いがこれは影丸のほうが断然上と言わせてもらおう。
この大型カウルとスクリーンはさすが航空機をてがけるカワサキならではなのだ、とちょっと嬉しく思った。
いや、だいぶ嬉しかった。
そう思う一方で不安な箇所も見えた。
阿呆な無謀クルマ野郎が中央車線を走る影丸の前を猛スピードで斜めに横切って行った。
あっという間の出来事で速度差もあったから事なきを得たが、接触ギリギリのところを通過して行くとは・・・。あーゆー○★×▼%△※□&◎(←適当な罵倒ワードをお入れください)やろうが事故を起こすのだ。
まあ、それはともかく、そいつがさらに左車線から強引に一番右へ車線変更をして割り込むものだから後続のクルマがブレーキをかけていた。
そんなのを見て、今は100キロ巡航で流れに乗って車間を取りながら走ってはいるが、もし前のクルマが突然ブレーキをかけたら果たして自分は安全に止まれるのだろうか?
下道60キロでの急制動なら自信はある。大型教習で前ブレーキをさんざん使ったのも役に立っている。
だが100キロからはどうだ?
そんなの経験したことがない。
ABSでもついていれば違うのだろうけど、たぶん自分は前を走るクルマの制動力には叶わないだろう。
そう思った。
そして、高速道路で遠くまで、安全にしかも楽に旅をするには中型車は向いていない、と悟った。
そりゃもちろん一番左側を80キロぐらいで車間距離も100メートルぐらい空けて走ってりゃあ、いずれ目的地には到達するだろうが、そんなに気は長くない。
それに一般道を走る原付よろしく維水志的には卑屈になりそうで楽しくない。
結局、大型・中型それぞれに向き不向きがある、ということなのだ。当たり前なんだけど・・。
そうなると大型・中型両方を所有して使い分けるのが理想なわけで・・・・。
残念ながらそんな財力はないし、素晴らしさを再発見した影丸を売りさばく気にもなれないのだ。
む~ん。煮え切らない。
たまにしか出かけないであろう遠距離ツーリングのために高価な大型車両を購入するのは無駄だろうか。
そんときだけレンタルすりゃあいーだろうか。
けど、そのたんびに返却時間を気にしながら遠慮気味にバイクに乗らなきゃいけないだろうか。
そーいや、今回のレンタルでも注意事項の中に「ユーターン禁止」ってのがあったっけ・・・。
そんなことを考えながら堂々巡りをしてしまう維水志なのであった・・・。
試乗をしている意味も見出せなくなりつつある。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
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