バイクグッズ・インプレ vol.18 クアンタム J
どっかの文献でこんなのがあったな。
『科学の発達は「真実の探求」という明確な目標があるという点で、古いものより新しいもののほうが良いと言えるが、一方、芸術は作品の良さをはかる明確な尺度を持たないため、後から出来た作品が古いものよりもいいとは言えない』
当たり前っちゃ当たり前なんだが、なぜだか印象に残っているのだった。
さて、本題に入ろう。
バイクグッズも当然ながら前者、つまり「科学の発達」に属しているのである。
ヘルメットもその出来合いによっては芸術作品に属する、と言ってよいものもあるかもしれないが、明らかに科学だろう。
つまり、後から出来た商品のほうが断然良いわけである。
アライの新製品「クアンタムJ(Quantum-J)」は名前は違えど「アストロIQ(Astro IQ)」の後継商品にちがいないのである。
維水志がジェットからフルフェイスのアストロIQに新調したのはちょうど一年前ぐらいだったか。
そのかぶり心地の良さと静粛性に感動したものだ。
ただ一つ、難点を挙げるなら、フルフェイスゆえの
曇り
それだけだった。
曇り止めシールドを買えば解決するのはわかっていた。
だがピンロックシートと合わせて七千円を越えるのがネックだった。
せっかくいい商品を安く手に入れたのにさらに7千円もかけないと機能を十分に生かせないなんてナンセンスでやり場のない怒りを感じたものだ。
で、結局、屈服せざるを得ずに曇り止めシールドを購入したのだった。
そして「絶対に曇らない」恩恵を得たわけだが、前に付けていた普通のシールドが余ることになった。
普通のシールドが使えない。
すると、どうなるか?
上の写真のように、ヘルメット内部に風を送るダクトがある。で、
シールド上部についている通気口を開ければシールドを降ろしたままでも顔に風を送らずに通気をすることができるのだが・・・。
曇り止めシールドにはこの通気口がついてない!!!
つまり曇り機能を生かすと、この通気機能は死んでしまうのである。
アライめ!
さすがにそれは不評だったんだろう。
その矛盾をすべて解決し、しかもアストロIQより廉価で発売されたのが・・・・
ご満悦のマイハニー。
そう!
クアンタム J
なのである。
クアンタム J フィルリード 東単より
最初っから曇り止めシールド、しかも通気口付きである。
つまりピンロックシート(二千円そこそこ)だけを買えばすべての機能が使えるのだ。
そしてアストロIQのでは小さすぎて使いにくかった頭部のスイッチもちょっと大きめになり確実に使いやすくなっている。
後頭部のスイッチもがちゃがちゃして不安定なものからしっかりとしたものに変わった。
これはどういうことなのか?
アストロIQは単なる試作品だったのであろうか?
『科学の発達は「真実の探求」という明確な目標があるという点で、古いものより新しいもののほうが良いと言える』
マイハニーのこれ、グラフィックモデルなのにオレの普通のアストロIQとトータル的に値段が変わらんのよ。
アライよ、オレの使わなくなったシールドを買い取ってはくれまいか?
※追記:クアンタムJの発売以降、ダクト口付きのくもり止めシールドをASTRO IQにも適用できるみたいです。ただし前者のように後者には最初からは付属されていないので、結局曇り止め機能を求めるならシールドは買い替えなければならないと思います。その後どうなってるのかわかりませんのでご参考程度に。
↑最後まで読んで頂きありがたき幸せでごんす(@^0^@)
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